葛袋

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Kさんの小銭入れ。

葛の繊維から撚った糸を編み上げた細長い袋で、ラオス北部のカム族の人が作ったものである。
このKさん、小銭を出す時は、おもむろに丸めた袋の紐の部分を指先で摘まみ、ジャラリと音をさせながら細長く延ばすと、小銭を広げて必要な金額を支払われる。一連の動作が田舎のおっちゃん(おっと失礼!)にしては、なかなか格好良い。

この袋は、当店での初めてのHPE・ラオスの仕事展(たしか2010年開催)でお買い上げ頂いたものだから、かれこれ4年以上も使って下さっていることになるが、長いことこんな雑な使い方(またまた失礼!)をされているにも関わらず、切れたりほつれたりしてるところが全く無い。
それどころか、小さいものなのにある種の風格まで感じられる。

本当はKさんのごつごつした分厚い手と一緒に撮りたかった写真。