今回の企画で始めて目にしたのがこの雪駄。
ビニールのものはよく見かけますが、これは本物です。
白竹の皮で編んだものを何段にも重ねています。これは南部表というそうです。
裏は牛革。それも縫いこんでいるそうです。
とても手間のかかる仕事ですね。それだけに存在感があります。
ところで、3代目の歌津さん。
まわりの履き物屋が廃業したり、下駄や草履をやめて、靴屋に替わっていく中で、絶対に靴やサンダルは売らんごとしようとご夫婦で話してたそうです。
そんな苦境の時期、下駄の表に肥後絣を貼ってお土産用に作ったものがヒット。その後も、ご存知竹皮の下駄や山葡萄の下駄など様々な下駄や草履を考案して、現在まで頑張ってこられました。
決して楽な道ではなかったと思いますが、自分を通してこられたお二人と話していると、とても清清しい気持ちになります。
やはり思いを形にする商売って大切ですね。