酒の神様といえば松尾神社。
繁桝の蔵にも松尾さんを祭っている。
今の池松杜氏の前の杜氏さんだ。
時折、酒を買いに立ち寄ってくださる。
病気をされて少々痩せられたが、以前のふっくらとした容姿は大黒さんか恵比寿さんかという位だった。
戦後、八女農学校を卒業されてから冬の間は繁桝一筋で酒造りをされ、荒巻杜氏、石橋杜氏の後を受継ぎ、都の月という蔵元で杜氏をされていた永田さんとのコンビで素晴らしい酒を生み出してきた。
地方の酒蔵では今のような設備のない時代だったので、知恵を出し、様々な工夫をしながらの酒造りだったはずで、それだけにいろんな意味でその頃の酒は八女の風土を反映した酒の味だったのではないかと、最近特に思うのだ。
たまに伺う昔の酒つくりや鑑評会、酒米の話など興味深いことが沢山ある。
こっちの聞き取りもしないと…。