お盆

今日は7時に早仕舞い。
軽く食事をして、お寺に精霊さんを送りに行く。

以前はお盆といえば、夏場の最も忙しい3日間だった。
お中元の配達、里帰りの手土産、帰省した家族と飲む冷えたビールの注文、お盆の集金(盆暮れの2回払いというのが結構あった)などいろんな仕事が待っている。
特に15日などは配達から帰ってくるたびに配達伝票が増えていて、普段伝票を置いている場所だけでは置ききれず、別の長机の上にもびっしり並んでいるのを見て、本当に今日終わるのだろうかと心配したものだ。
また、お中元の配達や集金を夜の10時、11時に回ったり(今では怒られそう)、考えられないような忙しさだった。

でも忙しい割にはみんな大らかだったような気もする。
そんな遅い時間に行っても別に嫌な顔されず、むしろお疲れ様と労って下さる方が多かった。
注文の電話があってから配達まで1時間以上普通に掛かっていたが、とやかく言われることも無く(それに甘えてもいけないのだが…)、こちらも帰り際に「忙しいとやろ、お疲れ様ね」との言葉をかけていただいていた。
ほんの15,6年前までは忙しさを楽しめる余裕があったような気がする。(忙しい割には高校野球の福岡代表校を応援する時間もあったのは何故?)

9年前にコンビニを辞める少し前から、ナショナルブランドのギフト商品を扱わないようにし(以前は日清の油、井村屋の羊羹、カゴメのジュースなどのギフトを結構な量売っていた)、ビールも少しずつ店の端っこに移動していくと、当然、全体の売上も下がっていった(そうしなくても価格競争で同じ道を辿っていたはずだが、結構思い切ってやったので、古くからのお客様には申し訳ない気持ちもあるのです。来られなくなった方、配達に行かなくなったお宅、結構あった。資金繰りも結構辛かった…。)

ビールのギフトは今でも少し並べているが、てかてかと光る青と銀色の箱は異質な感じがしてどうも落ち着かない。

そんなことを考えながら仕事をしていたこの頃。

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