昨年から時々お会いしているT先生。
穏やかな風貌でちょっとずり落ちた眼鏡越しに少年のような力強い瞳が覗いているのが印象的。そのせいか88歳という年齢を全く感じさせない。
T先生は終戦直後の学生時代に父親を失っておられ、その父君の残された戦前戦中に渡る朝鮮の農業に関する膨大な資料と写真の数々を整理することに後半生を捧げてこられた。
そのうちの古い写真を拝見したいとお願いしていたところ、一昨日からその一部をお借りすることができた。
朝鮮そばの店内。厨房の様子を撮った写真。この一枚には驚いた。
家の中のものは余りないのだけれど、民家や農村の風景、海女(済州島か巨済島)、農具の写真など60年以上前の朝鮮の美しい写真がいくつもあって、何かきちんとまとめられないものか思案中。