久しぶりの投稿。
下書きの中に書きかけの文がいくつもあって、そのうちのひとつをご紹介。
ここ数年、手書きにこだわっている。
チラシに始まり、配達や宅急便の伝票、会計帳簿、酒類の受払簿など出来る限りペンと鉛筆と消しゴムをその都度持ち替えつつ、帳簿をめくり、自分の字を確認しながら書く。忙しい時は雑になるが、そういう時も、決して上手ではないが、ひとつひとつ丁寧にと自分に言い聞かせながら、うまく納まるように書くようにしている。
帳簿は母の代から使っているものもあり、そこには僕が子どもの頃に書いた落書きがあったり、新しいものには娘の小さい頃の落書きがあったり。汚れてはいるけれど何ともいえずいい感じで愛着がある。
伝票などはフォントが無い文字でもどんなふうにでも書けて、字数の制限も無く、手書きがやっぱりいい。
名前や住所なんかはデジタル化が進めばこのまま消えていく文字もあるのだろうけど、手書きだったら自分さえ間違わなければ大丈夫なのだ。
40年前に父が大学ノートに書付けていた売上日報を見ていると、なぐり書きの数字でも数字が数字でなくなり、いきいきしたものに見えてくる。そんなふうに子供達が大きくなったときに僕が書いたものが残っていたら、同じように何かを感じてくれるのではないかという期待もある。
他にも色々考えて手書きで書いていたのだが、近頃あまりにそれに取られる時間が多くなり過ぎて(当たり前だ)、今度から酒類の受払簿だけはパソコンでやることにした。馬鹿な話だけど手書きにこだわりすぎて、自分の手を動かす時間が無くなってしまった。
と書いて4ヶ月。
以前に比べると、本を読んだり、目の前のことをきちんと済ませる時間ができたのかも。