民映研をみる会 第3回上映会のお知らせ

ラオスHPEの仕事展では多くの方にお越し下さって本当にありがとうございました。
また、何かと支えて下さった方々にも感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。

今週は催事の片付けや来月の催事、月末の仕事など、色んなことが集中してきていて、頭が混乱しないように冷静に整理しながら進めようと努力しているところ。これがなかなか難しいのだけども。

さて、そんななか民映研をみる会の上映会が今度の日曜日に迫ってきている。
今回はラオスの手仕事にも通じるところがある「奥会津の木地師」と「うつわ -食器の文化- 」の2作品の上映。
以前、日本の姿シリーズの「奥会津の木地師」を観た時に、そこに映し出された木地を作る人たちの身体能力の高さに驚き、是非本編を観たいと思っていたので、それと合わせて「うつわ」も観ることにしたのだ。
興味のある方はどうぞお越し下さい。

民映研をみる会 第3回上映会

「奥会津の木地師」

昭和初期に途絶えた手引きろくろによる木地椀作り。その経験者による、木地屋敷作りから椀作りまでの技術の再現記録。
文部省特薦/日本映画ペンクラブ推薦/キネマ旬報ベストテン第3位
1976年製作/55分

「うつわ -食器の文化- 」

日本のうつわ。それを成り立たせた、木、土、水、そして人々の知恵。私たちが日常使用している食器の源流とその展開を求めて北海道から沖縄まで日本各地を訪ねた映像による「食器文化」探訪記。近畿日本ツーリスト・日本観光文化研究所
1975年製作/41分

日時/2015年4月5日(日) 17:30 上映
会場/朝日屋酒店
入場料/2,000円

※会場の都合上、事前に連絡してもらえると助かります。

参考までに、民族文化映像研究所の日本の姿・第4巻「奥会津の木地師」紹介文をHPより転載させてもらった。

(以下転載)
自然から生まれた人間の技術

 日本列島には、近年まで移動性の生活をする人々が活躍していた。山から山へ移動して椀などの木地物を作る木地師も、そのなかにあった。
 これは、昭和初期まで福島県南部の山間地で盛んに移動性の活動をしていた木地師の家族による、当時の生活と技術の再現記録である。
木地師たちは、ブナを材料とした椀を作っていた。
 まず木地屋敷を作る。屋根も壁も笹で葺く、掘立て造りである。谷から水も引いてきた。
 椀作りが始まる。男たちは、山へ入りブナを倒し、そして、その場で椀の荒型を作る。女たちが荒型を木地屋敷に運び、椀の外側を削って整形するカタブチ作業、中を刳るナカグリ作業と続ける。男たちが、手引きロクロで椀に仕上げていく。できあがった椀は馬の背で町へ運ばれていく。
 今では、奈良時代に大陸から導入された手引きロクロは使用されなくなっているが、今回それが再現された。木地師たちの身体には、千年を越す技術の伝統が見事に息づいていたのであった。