馬場水車場

0810馬場水車場・水車架け替え工事 010
八女市上陽町上横山の八重谷という集落の外れに馬場水車場があります。
この水車場は水車の動力を使って杵を搗き、線香の原料になる杉の葉を粉にしています。水車場の手前にから右手の畑の中を抜けていくと、およそ200メートル歩いたところに横山川の井堰があります。
そこから一直線に、地元の青石を積上げて護岸された水路が水車小屋まで延びています。
所有者の馬場猛さんによると、この水車場と水路は大正7年に、地元有志21名が出資し当時の金額で2,630円掛けて建設したものです。

普通、水車というと農村の水路に設置し、青空の下くるくる廻っている図を思い浮かべますが、この水車は小屋の中にあり、そこを通る水路に設置され、しかも水しぶきが飛び散らないようにトタンで覆われているので、その姿は見ることが出来ませんでした。

水車は約20年毎に作り変えられていて、先日も22年振りにその工事を終えました。
その工事に際し、いろいろと嬉しいハプニングなどもあり、今回、寄付金を募り、水車の勇姿を常時見ることが出来るように工事をしてもらうことになりました。

寄付金はこれから集めますが、それに先立ち、既に終了している今回の工事の現地説明会へ行ってきました。

いろいろと説明をお聞きしたのですが、その説明よりも水車の迫力に圧倒されてしまいました。
「ハウルの動く城」のように、まるで生き物のような水車や杵の動き、話し声が聞き取れないくらいの轟音。それらが全て流れる水の力だけで生まれてきていると思うと不思議な気持ちでした。

ところで、この馬場水車場の工事の様子が11月23日(日)の「素敵な宇宙船地球号」で放送されます。
是非、ご覧下さい。

DSCN2275
写真じゃわかりにくいですね。これは15本ある杵です。

今月の「広報やめ(pdf)」にも掲載されていました。

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