馬場水車場のこと その2

先日、デザイン会議のS氏と馬場水車場の馬場さんに会いに行きました。
用件は水車の杉線香のこと。
今後の方針やデザインのことなど大枠での打合せをしました。

以前、当ブログで紹介しましたが、ここの水車は横山川がカーブしているその内側を横切るように直線的に作られた水路の出口部分にあります。その水路から流れてくる水圧で水車が回り、動力となり、杵を動かすのです。
その自然の力を利用した無駄の無い働きには驚かされます。

さらには原料になる杉の葉のこと。
八女地方には杉山が沢山あります。
その杉の木を切り出す時に邪魔になるのが枝葉です。
ほとんどの場合、馬場さんの杉の葉は、杉を伐採する山守さんとの連携作業になります。つまり、木を切り出した際、そこに残った枝葉を馬場さんが片付けるのです。
ちなみに、曲がった木などは以前は下駄の材料になっていて、山からでたものは全て生活のために使われていたようです。

その他にも猪や山菜の話など、馬場さんから山の話を次から次へとしていただきました。
一本の線香の向こうに広がる豊かな山の暮らし。
線香に限らず、私たちがちょっと考えて暮らしの中にあるものを見つめるだけで、いろんなことが見えてくるということをあらためて感じさせられました。

ところで、昨日の「素敵な宇宙船地球号」ご覧になりましたか?
とてもよかったらしいですね。
実は私は見ることが出来なかったので、今から帰ってビデオを見てみます。

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