12月も半分を過ぎました。
さて、従弟が繁桝の酒蔵で働いている話は過日したとおり。
その従弟から珍しい酒をもらいました。
奈良の酒蔵、大倉本家が造る「金鼓・濁酒」と「山廃純米吟醸」です。
それで「濁酒」を早速開封。
これは水酛という昔ながらの酒母で造った酒です。
漫画「もやしもん」の一巻に樹教授が造った酒を紹介するシーンがあります。
桶の中に米を入れ水を張り、布袋に入れたおにぎりをその中に漬けてどぶろくを造っています。
まさにそれが水酛だそうで(従弟に教えてもらった…)、現在の酒造りのように、培養酵母や乳酸でなく、自然の酵母と乳酸を水酛の中で増やし、それをもとして、水酛の中に入っていた米を蒸し、麹を入れて仕込むのです。
そうして出来た酒を搾らずに、米も一緒にそのまま瓶詰めしているのがこの「濁酒」。
この酒まだまだ元気で醗酵中に感じる炭酸が大量に含まれている感じです。
そのため、相当甘口のはずですが、やけにすっきりしています。そのうえ米粒まで口の中に入ってくるのでなんとも不思議な感じです。
世の中いろんな酒があります。
面白いです。
ちなみにまだ残ってますから、飲んでみたい方は朝日屋まで。
もちろん歩いて。