小さなお客さん

娘が通う福島小学校では、2年生が総合学習で「まち探検」を行っている。
児童が自分たちで探したお店に見学に行って、その成果を発表するものらしい。
その2年生のうちの1グループが、今朝、朝日屋にやってきた。
女房が応対していたので、仕事をしながらこっそり話を聞いていると、酒屋に来て質問の出来る小学2年生はいるはずもなく、女房がいつから商売をしているかとか酒の種類などいろいろ話をしていた。
子ども達はそれぞれ、記入用の印刷された紙を持っていて、それには「品物の色」などと書いてある。色とりどりの酒瓶を見た子ども達は、「お酒は緑と茶色と・・・」なんて書いてるものだから、女房が慌ててこれは瓶の色でお酒はそんなに色はついてないことを説明し始めた。

でも、良く考えてみると酒は透明のようでちゃんと色が付いていて、酒の状態を判断するひとつの材料になる。
出来立ての酒を見ると薄っすらと暗い黄色がかった色をしている。
これが熟成酒になると少し褐色がかった色になる。
熟成酒なのに色が付いていないのは炭素濾過している。「炭を使う」というやつだ。炭を使うと熟成酒特有の香り、雑味が取れるので割と使う蔵が多いが、逆にその酒の特徴も無くなってしまうので最近は「炭を使う」というと負のイメージが大きい。
新酒にしてもそう。濾過をすると雑味がとれてよりすっきりとするが、その分旨さが減ることになる。
利き酒技術の優れた人は、色だけでなく、酒の香りから「炭臭」を嗅ぎだし、「炭の使いすぎ!」などと指摘される方もいる。
残念ながら、私は未だに炭臭がわからない。

小学生の見学の話を書くつもりが、話が変わってしまった。
今日はここまで。

そういえば、お世話になってるあまねや工藝店さんで「旅で見つけた〈工藝の愉しみ 初夏展〉」が行われている。今度の日曜日が最終日。行ってみようと思う。

以前そば屋があった横町の町家に新しくお店が出来ている。
高塚の八女矢を作る職人さんが作業をしておられた。
詳しいことは、またご紹介したい。

今度こそ、今日はここまで。

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