桜正宗

始めて飲んだ桜正宗。

灘にある造り酒屋の老舗だ。
有名な宮水を発見した山邑太左衛門は桜正宗の6代目だったはず。

酒造りの際、使用する酵母は協会酵母と呼ばれるものが多い。
各地の酒蔵で優良な酒が出来た場合、その酵母を採取し、純粋培養する。
それを協会酵母として販売しているのだ。
有名なものでは、真澄の7号、香露の9号、金沢の14号など様々。
詳しいことはあらためて。

冒頭に書いた桜正宗は、当時銘酒の誉れが高く、記念すべき1号酵母はここから採取された。その酵母は戦時中に判らなくなっていたのが、近頃発見されたらしい。
その1号酵母と兵庫県産山田錦(特A地区・精米歩合80%)を使用し、生�瞼系の酒母で作ったのが写真のだ。
桜正宗 001
例によって、従弟が持ってきてくれた。
華やかさとは全く無縁の酒で、独特の風味もある。
しかし、しっかりしたなかに様々な味が複雑に絡み合った濃醇な味わいは不思議と好感が持てるものだった。
これが燗にするとまた旨い。
値段はちょっと高めだが、面白い取り組みだと思う。

これからの酒の方向性のひとつかもしれない。

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