江戸時代の終わりから明治にかけて俳壇で活躍した古池花鸚の描いた水墨画のことは前回書いたとおり。
湿気で痛んでしまった多くの絵のうち、特に気になるものの一つを知人の紹介で裏打ちしてもらった。
写真で見ると染みなども多い。しかし、触る度に傷みが酷くなるような状態だったのが、裏打ちされて全く別のものに見える。
お願いした方によると、特殊な紙に描いてあるため、作業は非常に困難だったのこと。そのため満足いく仕上がりではないそうだが、こちらは安心して触れられるようになったことに感謝しながら、花鸚の絵を楽しんでいる。
次の写真はそのうちの3枚。
どれも見ていて気持ちがよい。
しばらくは店に置いていると思うので、興味のある方はお尋ね下さい。