一昨日の続き。
朝の酒蔵見学を終え、ほろ酔い気分で娘二人と堀川バスのバス停へ。
黒木までの短いバスの旅です。
高い位置から窓越しに見る景色はいつもと違って見えます。
そんなことを子供たちと話しながら黒木に着き、お金を払おうとすると、小学生は休日はどこまで行っても100円とのこと。何だか得した気分で会場の藤の里へ。
近々、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定される黒木の町並みは、営業されている店が多いのと、流れる水路、風情のある細い路地、町の裏手にある畑や石垣など魅力が沢山です。
きれいな水が流れる水路。横の家はなまこ壁でも、青石張りの壁でもなく、煉瓦造りです。おそらく昭和初期頃の家でしょうけど、その時代の特徴が出ていて面白いです。ちなみにこの近所には柳田國男の本にも出てくるファサードに大きな青石が埋め込まれている古い町家もあります。
こちらは帰りに通った路地で見かけた石蔵。いつ頃の建物か知りませんが、この辺りではあまり見かけません。
津江神社の大樟。画面に納まりきれません。黒木のバス停の前にあります。
今回の食の文化祭は女房の母が多数出品していて、試食も出来るということだったので行ってみたのですが、来場者が予想以上に多かったそうで、早めに行ったにもかかわらず、試食会場には入れませんでした。
ですので、出品されたものは全て見るだけ。
それでも伝統的なものから、地域の素材を活かした新しいものまで様々なものがあり、楽しめました。そのうちこれをまとめた冊子が出来るそうです。
これは何でしょう?
鬼の頭のようなこれ、こんにゃく芋です。このテーブルはこんにゃく特集のようになっていました。
見てるだけでお昼時を過ごすのはさすがに辛く、子供たちも不機嫌になってきたところで、試食も出来るはずと思い、郷土料理の体験コーナーへ。
会場はこの部屋。杉をふんだんに使った建物の内部。とても心地よいです。建具もサッシではなく木製でした。
まずは「ふなやき」。高菜入りと紫蘇入りの2種類。指導して下さったのは、以前土橋で野菜の無人販売をされていた城さん。ふなやきの美味しさは言うまでもありませんが、ここで驚いたのが、使っている油。筑後市にある製油所が搾った菜種の一番絞りでした。筑後に油屋があるとは知りませんでした。要調査です。
こちらは「じゃがまんじゅう」。これに高菜などを載せて食べるのが旨い!
そして〆が「鬼(おん)のてこぼし」。奥でご婦人方が覚えて帰ろうと何度もチャレンジされています。米がこぼれないようにするのが意外と難しいんですよね。その作り方は以前このブログでも紹介しました。ひととおり回り終えると満腹に。
栗のコンフィチュール。
女房の母が作ったそうです。他にもいろいろありましたが、これは表で販売されてました。会場外ではいろんな加工品が販売され、それらの中には田舎料理にありがちなべたっとした甘さは無く、上品に仕上がったものも多く、今後の展開次第では面白いと思わせるもの沢山ありました。
そんな楽しい食の文化祭でした。