船小屋のこと。
新幹線の駅が出来る船小屋。
かつて船小屋温泉として殷賑を極めた時期があった。
今はもう見る影も無いが、それでも船小屋鉱泉は残っている。
その鉱泉をもう一度見直そうと地元の有志が動き出した。
仕掛人は遊陶里工房の安西さん。
ちょうど昨年の今頃船小屋のマップを作るという話を聞き、それから1年の間にいろいろ調べ上げ、イベントなどにも関わってこられた。
そして、船小屋と長田(矢部川を挟んだ瀬高町側。ここにも鉱泉がある)の有志が最近「鉱泉保存会」を立ち上げられた。
以下、頂いた鉱泉保存会のチラシから。
「船小屋・長田の鉱泉は奇跡の炭酸泉」
Q.平野なのに稀な高濃度炭酸泉がなぜ湧くの?
A.火山から遠く離れているため炭酸泉で有名な大分県長湯のような火山性ではないでしょう。
おそらく太古の大洪水・土石流によって植物を主体とした大量の生物が矢部川上流から運ばれ、扇状地先端に埋没したことでしょう。この埋没生物がメタン細菌により分解されて、じわじわと発生する炭酸ガスが炭酸の起源でしょう。
この炭酸ガスは行く層もの帯水層と粘土層に封じ込められていますが、断層や裂孔から漏れ出す時、矢部川と清水山に始まる筑肥山地からの伏流水である豊富な地下水に高濃度で溶け込むのです。
まさに大自然からの奇跡の贈り物といえるでしょう。
Q.高濃度天然炭酸泉はなぜよいの?
A.飲めば消化管上皮から、浸かれば皮膚から浸透する炭酸ガスは副交感神経を刺激し、消化・吸収を促進します。
また、血管内皮細胞に体内ニトロ(NO)を作らせ、その強力な血管拡張作用で顕著な血流の亢進と代謝の促進をもたらします。医学では糖尿病の壊疽治療に活躍しています。炭酸泉の先進国=ドイツでは『心臓の湯』と呼ばれ、医療保険での炭酸泉治療が確立しています。
また、地下水は還元水です。体内では、細胞を傷害し多くの疾患の原因物質である活性酸素の無害化に役立つとされています。
(資料提供:浦川豊彦(獣医師・医学博士))
以上。
とりあえず、今日はここまで。